ロードバイクは高額な買い物。せっかくなら「あとで高く売れるモデル」を選びたくなりませんか?
今回は、リユース自転車専門店『バイチャリ』のリアルな査定データから導き出した「リセールバリューの高いロードバイク」TOP5を発表!
「どうせ買うなら、手放すときにもオトクに」が、これからの新常識かもしれません。買い替えを検討中の方も、これから1台目を選ぶ方も必見です!
高額商品のロードバイク。『リセールバリュー』って気にしてる?

こんにちは、ののむらです! プロメカニック・自転車技士として、また現役ショップスタッフとして日々スポーツサイクルの販売に携わっています!
年々価格が上がっていくスポーツサイクルですが、そもそもロードバイクって高額商品。フリマアプリやリサイクルショップなどの浸透で「リセール」が当たり前になっている今、ロードバイクを買うときに「これって売るといくらになるのかな…」って頭をよぎりませんか?
高額商品こそ知っておきたいのが『リセールバリュー』。クルマや腕時計ではおなじみの考え方ですが、ロードバイクって意外と「どのメーカーの、どのモデルが高く売れるのか」イメージしにくいかも?
そんな知られざる謎を解き明かすべく、buychari JOURNALのおかだくんが訪れたのはバイチャリAKIBA店。リユース自転車の専門店で、中古ロードバイクの『リセールバリュー』の核心を聞き出そうという魂胆です!

たしかに 「リセールバリューの高いモデル」があるなら、ちょっと頑張って購入に踏み切ったり、新しい1台を選ぶときの目安にもなりそうですよね。
リセールを気にしすぎてロードバイクの楽しさを失うのは本末転倒ですが、基本的な情報を知っておくのは決してムダではないはずです!
かくいう私も、2025年現在、リムブレーキのカーボンロードバイクを愛用中。そろそろディスクロードへの移行を検討していたりなんかして……。
「ロードバイクのリセールバリュー、じつはみんな気になっているはず! 普段から買取でリアルに値段をつけているリユース専門店『バイチャリ』で根掘り葉掘り聞いちゃおうと思います」
「バイチャリAKIBA店、店長のミナミです。バイチャリは日本全国でスポーツサイクルの買取販売をしており、値付けのノウハウも蓄積されています。今回の企画のために、買取りデータを洗い出してきましたよ〜! それでは、ランキング形式でババンと発表しちゃいます」
「これは全サイクリストにとって有益な情報がゲットできる予感……! リセールバリューの高いロードバイクランキング、さっそく5位から発表してもらいましょう」
※本ランキングは、以下の前提に基づいて作成しています。
- 自転車買取販売専門店バイチャリによる見解
- 2025年時点での情報
- 状態や年式によって買取価格は大きく変動するため、「綺麗な状態」かつ「比較的新しい年式」という条件で算出
リセールバリューの高いロードバイクランキングBEST5を発表!
第5位
Bianchi(ビアンキ)オルトレ

「リセールバリューの高いロードバイクランキング、第5位はビアンキの『オルトレ』です!」
「おお〜、まずはビアンキがランクイン! オールラウンダーレーシングのオルトレですね」
「ビアンキといえばオルトレのイメージですよね。ブランドを象徴する人気モデルです」

チェレステカラーが目を惹く「ビアンキ」はイタリアの老舗ブランド。かつてはマルコ・パンターニやファウスト・コッピがビアンキに乗ってツール・ド・フランスで総合優勝に輝いていますし、ここ最近では、ユンボ・ヴィスマが「オルトレXR4」で勝利を収めています。
一般ユーザー目線で見てみても、弱虫ペダルブームをきっかけに女性のビアンキユーザーが一気に増え、老若男女問わず幅広い層から支持を得ている人気ブランドです。
「ビアンキといえばチェレステカラーですけど、ブラックとか他のカラーリングもありますよね。色によって買取価格って違うものなんですか?」
「基本的には色によって買取価格が変わることはないんですが……じつはビアンキのチェレステカラーだけは影響してくることがあります」

なんと! ビアンキのチェレステカラーでリセールバリューが上がるケースもあるとは、私も初耳。でも、よくよく考えてみるとこれってかなり納得感あります。だって店頭でビアンキの自転車を案内していると、お客様からの色指定は9割がチェレステですもの!
それにビアンキって、ブランド自体の人気の根強さが別格なんですよね! ビアンキ好きな人って「次はどのブランドの何のモデルか」と考えるんじゃなくて、「ビアンキのチェレステカラーのどのモデルにしよう?」と悩むくらいなんですよね。
チェレステ以外を選ぶ人に「珍しいですね!」というと、「だって、ビアンキ〇台目ですから。たまには別の色を」なんて言われたり。う〜ん、ファンの熱意を感じます。
「チェレステカラーは、自転車のことをあまり詳しくない方でも知っている方が多いですからね。ビアンキが人気である理由の一つです」
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第4位
Canyon(キャニオン)エアロード

「リセールバリューランキングの第4位は、キャニオンの『エアロード』です」
「おお~、エアロ性能抜群のやつですね! わかります、人気ありますもんね!! いろんな人が欲しがってる印象があります」
きました、キャニオン。メーカー直販のキャニオンは、オンライン販売のみ。つまり、購入者の自宅に組み立て前の段ボールがドーンと届き、そこから説明書を読んで自分でロードバイクを組んでいく(もしくは組み立てのみプロショップに別途依頼する)必要があるんです。これは初心者にとってはなかなかのハードルです。
そんなキャニオンも、中古商品であれば、すぐに乗りだせる状態で完成車を購入できるわけです。店頭で普通にロードバイクを買う感覚で買えてしまう。これが「キャニオンのリセールバリュー」に大きく影響している理由でもあります。人気モデルのエアロードとなるとなおさら価値は高まりますね。

「バイチャリでは1台1台、プロがメンテナンスとクリーニングを施します。初めてのキャニオンも安心して乗り出すことができますよ!」
私も普段、新車のロードバイクを販売する中で、キャニオンのコスパの良さは昔から感じています。
コロナ禍を経て車体価格が爆上がりした時期でも、キャニオンは他社だとフレームセット価格ほどの値段で完成車が買えたりしたものです。初めてホームページで価格を見たときに、コンポとホイール代はどこにいったの?と驚愕しましたよね。
つい最近も、キャニオンで破格のフレームが出たときに応募殺到で大抽選会だったと……!
キャニオンはコスパの良いものが好まれる現代のニーズとマッチし、成功しているメーカーだと実感します。
「エアロードは新型が出たときもめっちゃ話題になったもんな~」
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第3位
TREK(トレック)エモンダ

「第3位はトレックです。軽量クライミングの『エモンダ』がランクインしています。これもなかなか価格の落ちない人気モデルですね。ちょうど実車があるので見てみましょうか」

「ヤベー、カッコイイ! コンポーネントはシマノR9100時代のデュラエースDi2! バチバチのガチ仕様ですね。けっこう新しいモデルかな?」
「これはエモンダSLRの2021年モデルなので、4年前のモデルですね。じつはこのエモンダというシリーズは、新型マドンに統合されてしまったんです。それはつまり、今後エモンダは新車ではもう手に入らないということ」
そう、話題のマドンをおさえてエモンダがリセールバリューランキングの第3位に食い込んできた理由は、このモデルが廃盤になったことも関係していそうです。
軽量ロードバイクとしてクセのない乗り味で支持を集めてきたエモンダ。メーカーの意思決定とは裏腹に、ファンの間では今も根強いニーズがあるんです。

私もエモンダの扱いやすさは印象に残っていて、エアロロードのマドンほど硬くなく、エンデュランスのドマーネほどマイルドすぎることもない。どんなジャンルでも高次元に対応してくれるオールマイティな自転車だと感じていました。これから本格的にロードバイクを始めたい人に接客するときなどは、レースかロングライドか、まだ乗る方向性が決まっていないときでもオススメしやすい車種だったんですよね。
今後「どうしてもエモンダが欲しい!」という人は、中古市場で買わざるを得ない状況になり、必然的に中古の需要も高まっていくでしょう。同じようなケースでスペシャライズドのヴェンジ(エアロロード)がありますが、ヴェンジもまたレース志向のサイクリストからの人気が根強く、中古市場で探している人をよく見ます。エモンダも同じような未来が見えますね。
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第2位
PINARELLO(ピナレロ)ドグマ

「第2位はピナレロ、ドグマの登場です。どうです、予想は当たりましたか?」
「えっ、ドグマが2位ですか!? 僕これ1位だと思ったんですよ! でも上位ランクインには誰もが納得のモデルですね」
きました、常勝ブランドのピナレロです。ドグマといえば、価格・スペックともに絶対王者的な立ち位置。2018年のツール・ド・フランスで、チームスカイのゲラント・トーマスが真っ黄色のドグマF12にまたがってシャンゼリゼを走り抜けた、あの凱旋シーンが思い出されます。
まさに世界のトップレーサーが使用するドグマシリーズが、堂々の2位にランクインです。
「たしかにドグマはもう、最新の『F』だろうが、F12だろうがF10だろうが、もっというとF8まで遡ったって価値のあるモデル。ブランド力もパフォーマンスも抜群ですよね」
「ピナレロブランドの人気、ドグマとしての人気、どちらをとっても知名度がありイメージも良い。どの世代でも価値が高いのはドグマの特徴ですね」
2人が言うとおり、ドグマのネームバリューって次元が違います。私も普段、修理で預かるだけでも緊張するくらい。サドルのやぐら1つとっても、3Dプリンターで精緻に作られたチタン製だったり、「魂は細部に宿る」を体現している素晴らしいブランドだと思います。
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ドグマの上位ランクインは誰しも納得の結果ですが、そうなると1位は一体……? それでは、発表します!
第1位
SPECIALIZED/S-WORKS(スペシャライズド/S-ワークス)ターマック

「ロードバイクのリセールバリューランキング、堂々の1位はS-ワークス(スペシャライズド)の『ターマック』です!」
「やっぱりそうですよねぇ! ドグマが2位ならこれしかないと思いましたよ! モデルチェンジのたびにワーッと盛り上がる人気ぶりですからね、世間がほっとかないモデルだと思います」
これは私も思わずうなずく納得の1位。ターマックといえば、最新シリーズのSL8の発表の盛り上がりは記憶に新しいですよね。ターマックSL7も、当時いたお店で入荷時は在庫争奪戦になったのを覚えています!
スペシャライズド自体がかなり影響力のあるアメリカのビッグブランドで、新作が出るとSNSではその話題で持ち切りになるほど。大きい会社ですから開発資金だって潤沢。自社独自の空洞実験を経て、世界の最先端をいくエアロでスペシャルな製品を世に生み出しています。
「オールラウンドっていうのが人気の土台にあるのかもしれないですね。○○専用っていう自転車じゃなくて、レースでもロングでも誰しもの用途に使えるレーシングバイクって感じ」
クリテリウム用、ヒルクライム用、ロングライド用……といった具合に、特定分野に特化した自転車を何台も所有するパターンは自転車マニアにとっては憧れです。ただ、それぞれジオメトリーが違ってくるので、いちいちポジションをあわせないといけないし、専用パーツを買うと他の自転車では使えないし……。金銭的にもそんなの現実的じゃない。じゃあ、一台でなんでも使えるハイグレードなオールラウンダーロードバイクがあれば、最終的にはコスパもいいんじゃないかって結論にたどり着きます。そしてこの願いにバッチリはまるのがターマックということになるわけですね!

「完成車ではないのですが、ターマックのフレームがあったので用意しました」
「おお~! 軽い……。これは何年モデルですかね?」
「これはS-ワークスのターマックで、2017年モデルですね」


「ちなみにお値段は?」
「フレームセットのお値段で、税込14万3000円ですね!」
「おお~!! 2017年モデルで14万円を超えてきますか。いくらハイエンドとはいえ、他ブランドや他モデルだと、このぐらいの年式になるともっとお値段落ちますからね。やっぱりターマックって価値が落ちにくいんですね」
おお……! 8年落ちのフレームセットでも15万円近いお値段がつくとは。限定カラーでもないのに。ちょうど私が所有しているカーボンフレームが2017年モデルだったので興味本位で調べてみたところ、相場は7万5000~9万円くらいでした。ターマックってやっぱり別格……!
「買い取りにはケースごとに条件がバラバラなので一概にはいえないのですが、うちでターマックの過去の買い取り例をあげると、新車価格180万円ほどのトップグレードモデルを100万円ほどで買い取らせていただいたこともあります」
「自転車を売って100万円!? スゲー! さすがリセールバリューランキング1位のモデル!」
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リセールバリューという視点、持っておくと得をする!

というわけで、今回はバイチャリAKIBA店のミナミさんに、リセールバリューが高いロードバイクのトップ5を教えてもらいました。名だたるブランドが並ぶラインナップに、私も思わずテンションが上がってしまいました。
ロードバイクを高く売るコツってあるの?
最後に、ミナミさんから「ロードバイクを少しでも高く売るためのコツ」を伝授してもらいましょう!
「完成車で買って、ホイールをカスタムするケースはよくあるパターンですが、もし純正のホイールを手元に残している場合はぜひ一緒にお持ちください。別で買取のお値段がつきますので、カスタム後の車体単体よりもトータルで高く評価されやすくなります。
あとは、ちょっとでもいいのでキレイにしてお持ち込みいただくことも意外とポイントです。大事に乗ったバイクは、やっぱりしっかり値段が付きますからね」
「愛が比例するんですね」
なるほど。自分が大事にお手入れしていたおかげで、少しでも高値で買い取ってもらえたら嬉しいですね!
愛車がいくらになるのか、気軽に査定に出してみよう!
ロードバイクのリセールバリューランキング、いかがでしたか。リセールの数字に振り回される必要はありませんが、うまく活用すればより納得のいく選び方ができるでしょう。
バイチャリでは電話やオンラインの査定フォーム、LINEからでも気軽に無料査定OK。もし愛車の売却額が少しでも気になったら、年間15000件以上の買い取り実績があるバイチャリに気軽に相談してみてください!
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