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ROAD BIKE

「もっと高く売れないの…?」自転車買取にまつわるギモンを解消!リユース店の査定担当者を質問攻めにしてみた【レジェンド岩田が愛車をガチ売り】

どもどもども、岩田です。「バイシクルクラブ」「サイクルスポーツ」という2大自転車専門誌の編集長を歴任し、20年近く自転車業界の表も裏も見てきた俺ですが、じつはまだ一度もやったことがないのが「自転車を売る」という体験。今回、愛車のなかから、1台を処分することにした。人生初の売却チャレンジ!

向かったのは中古自転車の買取販売専門店『バイチャリ』。スゴ腕の査定士が待ち構えるという世田谷店だ。

愛車を売る時に俺が絶対に思うであろうことが「え、もっと高くならないの?」だ。これは絶対に思う自信がある。これを読んでるみなさんも、安く売れるより高く売れたほうがいいわけで、誰しもが思うことなんだろうけど、これを査定スタッフになかなかストレートに返せないのも事実だ。

というわけで、俺がみんなの買取にまつわるさまざまなギモンを代弁し、この機会に「聞きたいけど聞きにくい」ことをまるっとぶつけてみることにした。そんでもってツッコミどころがあれば、あわよくば自分の買取額も増やしてもらおうという魂胆だ(笑)。それではさっそく行ってみよう!

俺が今回売ろうとしてる自転車はコレ!

まずは今回売却する自転車の紹介から。2006年モデルのジャイアントOCRコンポジット2です。

フルカーボンフレームで、じつはコンポ構成がちょっと謎。

レバーとリヤディレーラーが105、フロントディレーラーがアルテグラ、クランクセットがデュラエースのトリプルというミックス。(完成車標準装備は105セットで、クランクはFSAだったはずです)

そしてホイールはマヴィックのアルミエアロリム、コスミックエリート。これはあとから交換したものですね。

サイズは表示がないけどたぶんS。身長170cmくらいまで適応かな。完成車の定価は当時22万円くらい。

バーテープ、ブレーキパッド、ワイヤー類は交換が必要なレベル。フレームやパーツには年式なりのキズが多数。そしてどうせ売っちゃうんだからと、とくに掃除などしてない状態で持ってきました。

さあ、これがいくらで売れるかなー。

なにせ初めてなんで、さっぱりわからない。ここにキズがあるとか、これが減ってるとか、いろいろ言われてどんどん減額されて二束三文の値段しかつかない、ってことも十分あるだろうし。タダでよければ置いてってください状態になるんじゃないかとガクブルである。

レジェンド予想ドン!

セールスポイントとしては、まずこのデュラエース7800のトリプルクランク。フロントのギヤが3枚ある。これじつは、最後のデュラエーストリプルなんですよ。これ以降デュラのトリプルはラインナップされていない絶滅種。

これ貴重でしょー。マニアなら喉から手が出るほど欲しいでしょー。

フォークコラムがカットされてなくて、調整幅がたっぷりあるのもポイントだね。

そしてこのホイール。グレードアップされてるだけじゃなく、リムのロゴ色とフレームのカラーリングがばっちりコーディネートされている。美しい。コーディネートはこーでねーと。

レバーやディレーラーには立ちゴケのキズがあるけど、フレームはまあまあキレイかな。でもいかんせん年式が2006年と古すぎる。

新車のときから見てるんで大きな事故や転倒がないのは確実でフレームも大丈夫だと思うんだけど、気が付かない経年劣化があるかもしれない。

うーん。

悩みに悩んで出した予想額は………

ジャン! 2万円!

みなさんどうでしょう? 高いかな、安いかな? ではいっしょにドキドキのバイチャリ査定を体験してみましょう!

ドキドキ査定開始! スゴ腕査定士の登場!

バイチャリ世田谷店で待っていたのは真っ赤なヘアが個性的すぎる名物査定人、通称 “赤い店長” ! じつは赤い店長、ふだんは本部で各店舗からの査定依頼の電話を一手に引き受けている、いわば自転車査定のプロ中のプロ。

事前に「あかいてんちょう」と聞いていたので、てっきり赤井さんなんだと思ってたら、ほんとうに赤い店長だった! 

お待ちしていました! さっそく査定をスタートしていきますね!

「なんでも鑑定団」の中島誠之助よろしく各部をくまなくチェックする赤い店長

ざっと説明しましょうか。まずは消耗品から見ます。チェーンの伸びがあります。バーテープはかなりボロボロですね。ブレーキシューも減ってます。

伸びたチェーン。ぱっと見では分からないが、チェーンチェッカーでバレバレ

はいはい。(このへんは想定内)

次はフレーム。大きな外傷はありません、これは加点です。ただ、シートポストが少しカットされていますね。

おや、このシートポストの長さは……?

あ、バレちゃいましたか(笑)。サドルを下げたくて切っちゃいました。逆にカットされていないところで、フロントフォークのコラムはどうですか? 一度もカットしていないんで、けっこうポイント高いんじゃないかと思うんですが?

このOCRはレースで使うようなモデルじゃないので、ある程度余裕を持ってカットする場合が多いんです。つまり可もなく不可もなくって感じです。

あれ、そうなんですね。

動作確認いきましょう。あ、シフターが少し空打ちしますね。これはメンテナンスに少し時間がかかるので、そういう理由で減額対象ですね。

やっぱり……。あえて言わないでおいたことも全部チェックしてくるなぁ。

これが仕事ですからね(笑)! そしてお待ちかねのコンポ構成にいきましょうか。

キタ!

このデュラエースのトリプルは希少なのでプラスです! …ただ、全体が105、アルテグラとのミックス構成なのでバランスという意味で考えると、プラス幅は控えめになっちゃいますね〜

なんだよ〜! 期待しちゃったじゃん。でもまあ、単体だけでなく他パーツとのバランスも大事ってことね。フムフム。

タイヤは山が残っていますが……10年近く交換してませんよね?

ギクッ!

硬化している可能性が高いので、これは交換が必要かもしれませんね。サイズは日本人平均に合っていて、これはプラスですね。極端に大きいサイズなんかは売れにくいですから。

よしよし。

気になる査定額は…!?

ということで、査定が終わりました!

うわあドキドキですねー。鑑定はいかに!? オープンザプライス!

ジャカジャン! 2万1000円!

おおおおお! ほぼ予想どおり!「驚きの鑑定結果!」にはなりませんでしたね(笑)。2万円の予想なのに3万円とか5万円ついて、やったー!っていう依頼人ニコニコ展開を密かに期待していましたが……、なんかビミョーな結果ですね(笑)。

まだ終われない! 査定にまつわる質問攻めスタート

査定結果を聞いたところで、ここからは岩田の長年の買い取り査定に関する疑問を、赤い店長にぶつけてみることに。

乗らないでも損傷が分かるの?

あの、これ一番気になるんですけど……赤い店長さん試乗してないじゃないですか。乗らずにいろいろわかるんですか? 見えないフレームの内部損傷って、どうやって判断するんですか?

まずは外観をしっかり見て、外傷がなければ「割れなし」と判断します。何か違和感がある場合は、そのポイントをさらに確認します。必要があれば体重をかけてみたり、乗ってみることもあります。

違和感って、どうやってわかるんです?

お客さまですら気づかない違和感もあります。触ってみたら「あ、これは怪しい」と。そういう場合は買い取り価格が下がります。

それからじつは、お客さまとのやり取りの中からヒントを得ることもあります。一例ですが、「引っ越す」とか「しばらく乗ってない」という会話のワードから、その人がどんな乗り方をしていたかをコンディションとあわせて推測したり。それを踏まえてこの年式だったらこのへんが怪しいよねって箇所を一つずつ洗っていくんです。

さらにフレームに本当に違和感があれば、お預かりしてバイチャリの本部にあるカーボン検査機(オリンパス製の何十万もする超音波検査機!)で内部をチェックすることもあります。

バイチャリにはそんなマシンがあるんですね! まさに精密検査ですね。

キズはやっぱりマイナスになるよね?

フレームの内部損傷の話に続いて、みなさんが気になるのはやっぱりキズでしょう。大きさとか場所とか深さによっても変わるんでしょうけど、キズのマイナス要素ってどうなんです?

正直、キレイな車体にキズが1カ所ついていて、その自転車の価値ってどれほど変わるかってことで。大きな割れや深いキズは減額対象ですが、じつは年式なりの小キズはそんなに影響しません。それより店頭に並べるにあたってタイヤ、ブレーキパッド、ワイヤー類やバーテープの交換が必要かどうか、つまり実費がかかるかどうかのほうが査定額に響きますね。

洗車はしていったほうがいいの?

よくクルマなんかは査定に出す前に洗車していくと査定額がアップするなんて聞きますけど?

ご自身でキレイにして持ち込んでいただければ、間違いなくプラスになります。やはり人間が判断しているので。キレイになさっているってことは、その自転車は愛着を持って大切に扱われてきたんだなという印象になりますよね。

売れやすいサイズ、売れやすい時期がある?

車体のコンディションについてはクリアになりました。ここからは条件の話。まず、売れやすいサイズってあるんですか?

僕らのなかで、コアサイズとよばれる中核サイズはあります。おおよそ身長175cmぐらいまでのサイズが基準値になりますね。小さいサイズもあまりにも過度なものっていうのはマイナスになるパターンもあるんですけど、それより困るのは大きなサイズですね。 56とか58とか、たまに60いくつとかっていうサイズも来ますけど、大きなサイズはちょっと売りづらいので、お値段に影響してくるところは大きいですね。

なるほど。愛車のサイズを変えることはできないから、ここはもう仕方ない部分でもあるけど、それなら売るタイミングはどうですか? 同じ状態のままだとして、今売るのと3年5年後に売るのとでは査定額も変わりますか?

そうですね、値段を決めるときに基準とするのが、まずそのお品物の相場観。ロードバイクっていうのは、競技用の自転車という側面が強いので、新しければ新しいほど高いです。 年月がたつと新モデルが出てくるので、少しずつ値段が下がっていくんですよ。やはり値がつくのは年式が新しいものですので、売りたいと思ったときがやっぱり売り時だと。 

よく「いちばん高く売れるのはいつなの?」って聞かれるんですけど、「今です」って答えてます(笑)。

売る気があるんだったら、手元に置いてどうしようどうしようって迷ってる前に売りに来たほうがいいということですね!

フレームだけ売るのも可能? 完成車とバラ売りはどっちがおトク?

じゃあ完成車で持ってきて、フレームだけ売りたいってのはアリですか?

可能です。ただし分解の工賃がかかってしまうので、ご自分でできる場合はなるべくバラしてお持ちいただいたほうがおトクですね。

ふむふむ。今回査定してもらったこの完成車が2万1000円。たとえばこのクランクセット、貴重だということですが、単体で3000円で買い取れるとしましょう。そのときにクランクだけ外して1万8000円で車体を買ってください、ってアリですか?

それが、単純にその価格にはならないんですよね。外してほかのものを組む工賃なども減額されてしまいますので、やはり完成車状態で売ったほうが査定額は高くなります。

高く売れるブランドってあるの?

あと、みなさんが気になるであろう、ブランドによる買取額の高い低いってありますか?

ブランドの影響は顕著ですね。年式によって変わっていくというのもあるんですけど、たとえばビアンキなんかは、ヴィアニローネのような入門モデルでも、いい値段がつきます。 あとはトレックとかキャノンデール、スペシャライズド、そういう人気ブランドは需要も高いので値段に反映されやすいです。

ロードバイクの種類で変わる部分もあるんですか? たとえばレースモデルとエンデュランスモデルとか。

同じブランドでもレーシングモデルとエンデュランスモデルだと、やはり人気どころのレーシングモデルの方が高くなるケースが多いですね。たとえばジャイアントでいえばTCRは高いんですけど、ディファイはちょっと値段が下がっちゃうとか、そういう人気不人気っていうのはありますね。 

それはその時代によって変わるものですか?

そうですね、最近エンデュランス系もだんだん人気が出てきているんですが、それでもやはりレース向けのモデルのほうが需要が高いですね。

値付けの基準ってどうなってるの?

あとね、前に聞いたことがあるんですけど、古本屋の商売ってのは、定価の10分の1で買い取って定価の半額で売るもんだって。新刊本をすぐに買い取る場合だと思うんですけど。自転車の場合、そういうだいたいの金額感ってあるんですか?

もしそういう基準があれば、私も楽なんですけどね(笑)。でも自転車がなぜそうならないかっていうと、メーカー、モデル、年式、あとはパーツ構成や色、さらには状態といった、いろんなバリエーションがありすぎて、型にはめられないんです。だからこれくらいのものはこれくらいで売れるっていうセオリーはありません。

買取額を決めるにあたって、なにか参考にするものはありますか?

バイチャリのなかで言うと、社内で今まで同じような車体を何百台も扱っているので、それに近しいものや同じものの販売履歴を追って確認をします。 それでも出ないものは、さまざまな個人売買のサイトを参考にしたりとか。

それこそお客様自身が他社様と相見積もりをしていて、もう少し頑張れますみたいな感じで対抗させていただくというのは、全然やらせていただいてますね。高額な自転車ほどそういったケースが多いです。

いやー、裏側を聞くと査定って奥が深いですねー。そもそもバイチャリは査定は無料なんですか?

もちろんです。査定は無料でやらせていただいています。お持ち込みいただいて査定結果を見ていただいて、それでこの値段じゃ売りたくないなっていうのも全然問題ないですから、みなさんもぜひお気軽にご相談ください!

バイチャリ、いい仕事してますねぇ

というわけで、注目の査定額2万1000円。驚きの鑑定結果!にはならなかったが、めでたく予想よりは高くて売却決定! パチパチパチパチ!

いやー、なかなかこういう買い取り現場のナマの声を聞くことってないから、すごく勉強になったなー。やっぱり持ち込み前に洗車や軽いメンテはしておくべきだし、コンディションに関しても説明できるようにしておきたい。そして売るなら「思い立ったとき」がベスト。取材してみて、査定は値段をつけるだけじゃなく、その自転車の物語を読み解く作業だと感じました。

それはともかく今日いちばん驚いたのは赤い店長のトークが達者なことだ。ぜひ動画のほうも見ていただきたい。

赤い店長登場シーンで俺の目が真ん丸になってるのがわかります。

ではまたねー!

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