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ピナレロ新型『F』登場! 今までとどこが変わった? 『ドグマF』と何が違うの?

昨年、ピナレロのフラッグシップ『ドグマ F』が新型にアップデートしたのは記憶に新しいですが、今年は『F』の年です! ドグマFの正統な血筋を継ぐ新型『F』シリーズ。でもなんだかドグマFとそっくりすぎて、ちょっと見ただけでは違いがよくわからないぞ……?

2026年モデルの新型『F』はいったいどこが新しくなったのか、ドグマFとは何が違うのか、分かりやすく解説していきます!

新しいピナレロ『F』は「レーシー」で「自由」!

F7(スターリーレッド)

ピナレロのレーシングバイクといえば、ラグジュアリーな側面だけでなくその実力も折り紙付き。2024年はすべての頂点に君臨する『ドグマF』のモデルチェンジイヤーでした。そしてこの2025年は、ドグマFの技術を受け継ぎつつ、より多くのサイクリストがターゲットになる『F』が刷新! レースでの戦闘力をバチバチにそなえたグレードから、ホビーライダーでも憧れのピナレロに手が届くグレードまで揃うのは魅力的です。

(左)F9、(右上)F7、(右下)F5

新しいFシリーズは、最上位グレードのF9からF7、F5、F1と続きます。このうちF9、F7、F5の3つは同じ金型から作られる同型フレームで、それぞれカーボングレードが異なります。この新型フレームが今回のメイントピックですね。

末弟モデルのF1だけは、2024年モデルのFシリーズ(F9、F7、F5)を継承しています。

2026年モデルのF1(コメットシルバー)

一世代前のフレームではあるものの、従来の上位グレード(F9、F7、F5)のフレームに、105メカニカルコンポを搭載して47万円。105といったって、最新の12速。憧れのピナレロ『F』が50万円を切る。……う〜ん、これ、フルモデルチェンジの影に隠れて、じつはかなりアツいのでは……!? ファーストピナレロにはもってこいじゃないでしょうか。

そもそも『F』と『ドグマF』って何が違うの?

最高峰モデル『ドグマF』。最新の2026年モデルでは新色の4カラーが登場した

『ドグマF』とか、ただの『F』とか、なんだかよくわからないという人もいますよね、。まずピナレロのカテゴリを整理しておきましょう。

ピナレロのロードカテゴリは大きく2つに分類されます。コンペティション(レーシング)の『F』と、エンデュランスの『X』。この2つのカテゴリの頂点に君臨するモデルがそれぞれ『ドグマF』『ドグマX』です。

つまり『ドグマ』はピナレロが誇るトップモデルの称号であり、最新技術と素材を惜しみなく投入した“頂点”。一方で『F』シリーズや『X』シリーズは、その正統な血筋を受け継ぎながらも、より幅広いライダーが手に取りやすい位置づけにあるモデル群、というわけです。

▼フルモデルチェンジを果たした最新の『ドグマF』についてはこちら

『F』シリーズは何が変わった? 『ドグマF』との違いは?

F7(アラバスター ホワイト シャイニー)

それでは改めて、新しくなった『F』シリーズをチェックしていきましょう! 2026年モデルの新型『F』で用意されるのは以下の4グレードです。

  • F9:デュラエース Di2 × T900カーボン(Fシリーズ最上位
  • F7:アルテグラ Di2 × T900カーボン
  • F5:105 Di2 × T700カーボン
  • F1:105 メカニカル × T600カーボン ※2024年フレームデザイン

どのグレードもトップモデル『ドグマF』のエッセンスを取り入れつつ、搭載コンポやカーボングレードを調整することで、用途や予算にあわせて選べるようになっています。

『ドグマF』との大きな違いになるのが、『F』シリーズは完成車販売だということ。『ドグマF』はフレームセットのみの販売ですが、『F』シリーズならパーツ選びや組み立てを待つことなく、すぐにライドを楽しむことができますね。

新型『F』の進化ポイント3つ

ここからは、新しい『F』シリーズの進化ポイントを3つに整理して解説します。なお、末弟モデル『F1』のみ従来デザインのフレームを採用しているため、ここで紹介する内容は『F9』『F7』『F5』に共通するアップデートポイントになります。

中には『ドグマF』との差別化ポイントもあるので、「自分はむしろドグマよりFシリーズだ!」となる人も多いのでは? さっそくチェックしていきましょう!

進化①前から見るか、横から見るか! エアロで鋭いヘッドチューブ

F9(フォーミュラグリーン)を正面から。上部は狭く、下部が広くなった異なるサイズのベアリングが使われている

新しい『ドグマF』が登場したときも、一番の特徴はヘッドチューブまわりでした。新型『F』でも、この設計思想は色濃く反映されていて、ステアリングチューブを楕円形にし、内装ケーブルも側面に配置していたものを前面に移動。そうすることで、幅が小さく、前から見るととても薄いヘッドチューブが実現します。

これはもちろん、エアロ性能に直結する点です。前面投影面積(前から見た面の大きさ)をとことん減らし、風があたる部分の抵抗を少なく、空気を限りなくスムーズに流す。頂点の『ドグマF』とまったく同じ設計思想ですね。

F9(フォーミュラグリーン)を横から

スリムになっているにもかかわらず、ヘッドチューブの表面積自体は増やされていて、剛性は損なわれていないことも特筆すべき点です! ピナレロの車体って、横から見るととってもグラマラスなんですよね。なのに前後から見ると鋭くシャープな印象に変わる。このコントラストに毎回「うわ〜、ピナレロだな〜」とため息が出ちゃいます。

進化②『ドグマF』より広い! タイヤクリアランス

F9(フォーミュラグリーン)

新型『F』では、最大32mmのタイヤクリアランスになりました。『ドグマF』が最大30mmクリアランスになったときも、「ついにドグマもここまで広がったか」と思ったものですが、新型『F』シリーズではさらに余裕をもたせる形に。たかが2mm、されど2mm。この差は走るシチュエーションに大きく影響します。

幅広タイヤを選べるということは、走行時の安定感やグリップ力をより重視したセットアップも可能になるということ。それはつまり、通勤やロングツーリング、ちょっとしたグラベルまで、幅広いシーンで安心して使えることを意味します。「F=競技向けのコンペティションシリーズ」なんていわれるとどうしても利用シーンは限定的になりそうなものですが、自由度がアップした新型『F』は、むしろホビーライダーにこそ大きな価値になるでしょう。

F9(フォーミュラグリーン)

「今日はスピード重視のトレーニングだから細めの28mmタイヤでいこうかな」「ロングライドには快適性重視の30mmで」「今回のコースは砂利道もあるな、よし32mmタイヤをチョイス」なんて使い方ができるわけです。ピナレロのコンペティション『F』シリーズで!

進化③電動コンポオンリーの設計

F7(スターリーレッドシャイニー)

ここはドグマ譲り。これまでのFは電動コンポでも機械式コンポでも組めるように設計されていたのですが、新型『F』シリーズは電動コンポ専用設計になりました。

従来のF(左)と、新型のF(右)。新型はダウンチューブのポートが消えてスッキリ

無駄を極限まで削ぎ落とすアプローチは、トップレーシングモデルの『ドグマF』からしっかりと受け継がれていますね。

従来より厚みが減ったダウンチューブは、前面からの空気抵抗を抑える。写真はF5(インターステラグレー)

ピナレロのアイデンティティ『オンダフォーク』もさらにスリムに。47mmオフセットでハンドリングが改善している。写真はF7(スターリーレッド)

Fシリーズ全ラインナップ

最後に、新しいFシリーズの全ラインナップをチェックしておきましょう。冒頭で少しだけ触れた、エントリーモデルの『F1』もここで確認できます。

NEW F9

フォーミュラグリーン

NEW F9

  • フレーム:TORAYCA T900 カーボン
  • コンポ:シマノ DURA-ACE Di2
  • コックピット:MOST TALON ULTRA FAST E-TiCR
  • ホイール/タイヤ:MOST ULTRAFAST 45 DB / PIRELLI P-ZERO RACE 700x30C
  • サイズ:43、46.5、50、51.5、53、54.5、56、57.5、59.5(C-C)
  • カラー:H200 FORMULA GREEN MATT
  • 価格:2,080,000円(税込)※受注生産モデル

NEW F7

スターリーレッド
アラバスターホワイト

ビクトリアブルー

NEW F7

  • フレーム:TORAYCA T900 カーボン
  • コンポ:シマノ ULTEGRA Di2
  • コックピット:MOST TALON ULTRA FAST E-TiCR
  • ホイール/タイヤ:FULCRUM RACING800 DB / MOST COMPETITION 700x30C
  • サイズ:43、46.5、50、51.5、53、54.5、56、57.5、59.5(C-C)
  • カラー:H211 STARRY RED SHINY、H210 ALABASTER WHITE SHINY、H212 VICTORIA BLUE SHINY
  • 価格:1,050,000円(税込)

NEW F5

インターステラグレイ

エトナブラック

アラバスターホワイト

NEW F5

  • フレーム:TORAYCA T700 カーボン
  • コンポ:シマノ 105 Di2
  • コックピット:MOST CLAW ULTRA AERO E-TiCR / JAGUAR CLAW ULTRA ハンドル
  • ホイール/タイヤ:FULCRUM RACING800 DB / MOST COMPETITION 700x30C
  • サイズ:43、46.5、50、51.5、53、54.5、56、57.5、59.5(C-C)
  • カラー:H220 ETNA BLACK MATT、H230 INTERSTELLAR GREY SHINY、H231 ALABASTER WHITE SHINY
  • 価格:720,000円(税込)

NEW F1

コメットシルバー

カーボンレッド

NEW F1

  • フレーム:TORAYCA T600 カーボン(旧Fシリーズデザイン)
  • コンポ:シマノ 105 メカニカル 12s
  • コックピット:MOST TIGER TiCR アルミステム / JAGUAR TiCR アルミハンドル
  • ホイール/タイヤ:シマノ WH-RS171 DB / MOST COMPETITION 700x30C
  • サイズ:43、46.5、50、51.5、53、54.5、56、57.5、59.5(C-C)
  • カラー:H240 CARBON RED MATT、H241 COMET SILVER SHINY
  • 価格:470,000円(税込)

憧れのピナレロを、最新のFで手に入れよう!

新型『F』シリーズは、『ドグマF』の技術を受け継ぎつつ扱いやすさと価格で調整された、まさにオールラウンダーなモデル群。サイズが細かく刻まれていて幅広いので、身長や体格にぴったり合わせて選べるのもピナレロならではの魅力です。

『ドグマF』の血筋を受け継ぐ新しい『F』が、あなたの自転車ライフを一段上げてくれますよ!

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