ロードバイクにしばらく乗り続けていると多くのサイクリストが抱く「もっと速く走りたい!」という願望。アップグレードパーツの代名詞「カーボンホイール」の導入で一気に解決できるかも。
でもアルミホイールと具体的に何が違うの? 素材がカーボンになるとどんなメリットが? カーボンホイールって高いけど安く買うには?
カーボンホイールの魅力と、オトクに手に入れるためのとっておきの方法をご紹介しましょう。
憧れのカーボンホイールにステップアップ! 変えるべき人ってどんな人?
カーボンホイールとは? アルミホイールとどう違う?
カーボンホイールとは、読んで字のごとく、カーボン素材でできたホイールのこと。一般的にロードバイクのホイールに使用される素材はアルミとカーボンに分かれますが、エントリーモデルのロードバイクにはアルミホイールが装備されることがほとんどです。
カーボン素材のホイールは、アルミホイールよりグッと軽量に、剛性も高くすることができるので、加速や登坂時など優れたパフォーマンスを発揮します。もちろん扱いがデリケートで価格も高いといったデメリットはありますが、ホイールのステップアップは走りの差に直結します。パフォーマンスの向上をはかるサイクリストにとって、価値ある投資となるのがカーボンホイールなのです。
もしあなたがロングライドやヒルクライム、さらにはレースでのパフォーマンス向上を考えているのであれば、今こそカーボンホイールを導入してさらなるステップアップを目指しましょう!
メリット、デメリットは?
カーボンホイールのメリットはなんといっても「軽量性」にあります。アルミホイールとくらべて軽量に作ることができるので、長い山道やキツい坂道を軽快にスイスイ走行できます。
一般的なアルミホイールがだいたい1800~2000gほどの重量とすると、カーボンホイールの上位グレードでは1200〜1300gまで軽くなります。リムの面積が広いディープリムホイールであっても1500g前後と、いかにカーボンホイールが軽いか分かりますね。
とくにエントリーグレードの完成車についているアルミホイールのまま使い続けている人は、品質の高いカーボンホイールに替えるだけで、まるで別の乗り物になったかのような走りを体感できるはず。
リムハイト(ホイールのリム部分の幅)を高くできるのもカーボンホイールのメリットです。だいたい40~50mm以上のリムハイトをもつ「ディープリムホイール」とよばれるホイールは、平地の高速巡航が得意なことや見た目のカッコよさから近年人気のホイールです。
仮にアルミでこのリムの高さにすると、全体重量が重くなってしまうので現実的ではありません(アルミのディープリムホイールもあるにはあります)。
ここで、アルミホイールからカーボンホイールにアップグレードしたサイクリストの声をひろってみましょう。
「筆者のぼくが初めて購入したカーボンホイールは50ミリハイトのエアロホイールでしたが、履いてからというものスピードの速さが圧倒的に違いました! 速いだけでなく見た目もカッコよくて、さらに愛車への愛情が深いものに。性能ヨシ、見た目ヨシで自転車ライフがもっと楽しくなりました」
「ぼくの初めてのカーボンホイールの印象といえば、やっぱりディープリムがもたらす走行感です! もともと上級グレードのアルミホイールを使っていたこともあり、カーボン素材というよりは、リムハイトやハブの違いによる個性を感じることが多かったです。ディープリムはカーボンホイールの特権ですからね。ディープリムの直進安定性と、巡航速度のキープ力には驚かされました」
「40mm前後のリムハイト高めのカーボンホイールに替えてまず感動したのが、平地巡航における優位性です。スピード維持のしやすさを体感ではっきりと感じましたね。ただ、当時はリムブレーキのロードバイクに乗っていたのですが、リムブレーキ×カーボンホイール×雨天レースの組み合わせは止まりづらかったのも覚えています。使いどころにはちょっと気をつけるといいかもしれません」
いっぽうで、デメリットになるのが「価格」です。自転車のカーボンフレームと同様、カーボンホイールは価格帯が高くなりがち。
ツール・ド・フランスなどのトップレースシーンで使用されているホイールは80万円以上するものも……! ミドルグレードのロードバイクが一台余裕で買えちゃう値段ですね。一般ユーザーでもプロと同じ機材を使えるのがロードバイクの魅力だったりしますが、いやはや、恐ろしい世界です(笑)
リユースを活用すれば、価格面のデメリットは最小限に!
さて、この最大のネック「価格の高さ」をクリアするためのおすすめの方法があります。それは「中古ホイール」という選択肢。
このあと実際のおすすめ商品をピックアップして紹介しますが、きっとその価格帯に驚くはず。新品ホイールと比べて大幅に安く手に入れることができるので、「カーボンホイールなんて高すぎて無理」という人も、夢のアップグレードが可能になりますよ!
ダメージ品を避けるため、信頼できる店を選ぼう。個人売買はリスク覚悟で
今は誰でもフリマサイトやオークションサイトで気軽にパーツを入手できる時代ですが、完成車やフレーム然り、ホイールも自分の命を預けて使うもの。整備状況が分からない個人売買はリスクが大きく、とくにカーボンの場合は気をつけないといけません。衝撃で破損していたり、リムブレーキモデルのカーボンホイールはブレーキによる熱で変形していた!なんてトラブルもよくあります。高価な品ですし、ニセモノの可能性だって十分あり得ます。
微細なひび(クラック)などは、個人レベルでは見つけられないことも。できれば専用チェッカーを使用したプロの検査を通ったものを選びたいですね。
デリケートなカーボン製だからこそ、リユースのカーボンホイールは安心できるリユース専門店で買うのがベストです。
アルミホイールであろうとカーボンホイールであろうと、基本的にホイールは消耗品。バイチャリならプロのメカニックがしっかり販売できる状態に整備をするので安心して購入することができちゃいます。
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おすすめカーボンホイール10選
ここからはカテゴリー別におすすめのホイールを10組ピックアップしていきます。
昨今のロードバイクはディスクブレーキ一辺倒ですが、一般サイクリストにとってはリムブレーキモデルもまだまだ現役。バイチャリならディスクブレーキ用のホイールもリムブレーキ用も豊富に在庫を取りそろえているから、あなたのロードバイクにぴったりなホイールが見つかるはず。
高くて買えなかったカーボンホイールもお手頃な価格で手に入れるチャンス! それではさっそく見ていきましょう。
カーボンホイール定番モデル4選
まずはロードバイクに乗るなら一度は聞いたことのある定番メーカーのホイールをピックアップ。
フルクラム レーシングゼロ カーボン DB【ディスクブレーキモデル】
いわゆる「レーゼロ」の愛称で親しまれる、フルクラムの「レーシング」シリーズの最上級モデルです。
レーゼロといえば、アルミホイールのイメージが強い人もいるのでは。アルミホイールとして不動の人気を誇っていたレーゼロが、カーボンリムとアルミスポークという世界初のハイブリッド技術を活かして出したのが、この「レーシングゼロ カーボン」。
カーボンホイールでさらなる剛性を手に入れた、ヒルクライム重視の軽量オールラウンドモデルです。
販売価格:税込180,000円(新品参考価格:377,000円) | |
リム幅 | 19mm |
リムタイプ | チューブレスレディ |
フリータイプ | シマノ11S |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
重量 | F 約1100g / R 約1250g |
>> FULCRUM 「フルクラム」 RACING ZERO CARBON DB シマノ11速 ホイールセット / 熊谷本店
ジップ 303S ディスク【ディスクブレーキ】
憧れホイールブランドZIPP(ジップ)の中でも、もともとコスパに優れたホイールである「303S DISC」ですが、リユースならさらにお得に! なんと10万円を切った価格で入手できちゃいます。
フックレスリムを採用し、リムハイトは45mm、それでいて前後重量が1500g台と、エアロものぼりもいけちゃう仕上がりが魅力です。
販売価格:税込88,000円(新品参考価格:223,800円) | |
リム幅 | ー |
リムタイプ | チューブレス |
フリータイプ | シマノ11S |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
重量 | F 1090g / R 1180g (画像の状態での実測値) |
>> ZIPP 「ジップ」 303S DISC シマノ11速 ホイールセット / 大阪美原北インター店
マヴィック コスミック プロ カーボン【リムブレーキ】
コスミックカーボン、通称「コスカボ」で知られるマビックの定番モデルです。その昔ペーター・サガンがキャノンデールのフレームにこのホイールをセットして、ツール・ド・フランスを勝ちまくったのを覚えている古参のロードレースファンも多いはず。
お値段も6万8000円とお手頃、かつリムハイトの高いエアロモデルなので、リムブレーキモデルのオーナーは大チャンス!
販売価格:税込68,000円(新品参考価格:259,200円) | |
リム幅 | 17mm |
リムタイプ | クリンチャー |
フリータイプ | シマノ12S |
ブレーキタイプ | リムブレーキ |
重量 | F 約840g / R 約1050g (クイックレバーを含む) |
>> MAVIC 「マビック」 COSMIC PRO CARBON シマノ12速 ホイールセット / 伊勢崎店
ボントレガー アイオロス3 / アイオロス5【リムブレーキ】
アメリカを代表する自転車メーカー「トレック」傘下のパーツメーカーであるボントレガー。フロントはリムハイト35mm、リアが50mmのという組み合わせでオールラウンドに対応するモデルです。
筆者も一時期このホイールを使っていたことがありますが、回転性能が良くヒルクライムでいかんなく性能を発揮してくれました。
大きいロゴの主張感も相まってインパクトのあるロードバイクに仕上がりそう!
販売価格:税込59,400円(新品参考価格:ー円) | |
リム幅 | 26mm |
リムタイプ | チューブラー |
フリータイプ | シマノ11S |
ブレーキタイプ | リムブレーキ |
重量 | F 約880g / R 約1070g (タイヤ重量を含む) |
>> BONTRAGER 「ボントレガー」 AEOLUS3/AEOLUS5 シマノ11速 チューブラー ホイールセット / 横浜戸塚店
ディープリムカーボンホイール3選
続いてはカーボンホイールを手に入れるならやっぱりエアロでしょ!ということで、ディープリムホイールをピックアップ。
リムハイトが高くなるに比例して値段も……となる世界ですが、リユースホイールならまだまだ手の届く範囲で取りそろえられていますよ!
【リムハイト50mm】ロヴァール ラピッド CLX50【ディスクブレーキ】
先ほどのトレックがボントレガーなら、こちらはスペシャライズドのroval(ロヴァール)ホイール。中でもラピッドは、軽量性、エアロ性能、耐久性のバランスがとれたオールラウンダーシリーズです。
ロヴァールホイールの人気は高く、スペシャライズドユーザーでなくともこのホイールを愛用しているサイクリストも多いです。ちなみにこのラピッドCLX50はラチェット音が爆音で、見た目だけでなく音でも存在感を放つことができますよ(笑)
販売価格:税込121,000円(新品参考価格:324,500円) | |
リム幅 | ー |
リムタイプ | クリンチャー |
フリータイプ | シマノ11S |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
重量 | F 1045g / R 1180g (画像の状態での実測値) |
>> ROVAL 「ロヴァール」 RAPIDE CLX50 SHIMANO11速 ホイールセット / 滋賀大津店
【リムハイト50mm】シマノ デュラエース WH-R9270 C50【ディスクブレーキ】
日本が世界に誇るシマノブランドがここで登場です。サイクリストなら一度は憧れるデュラエース!
ジャパンブランドといえども、ホイール自体は海外生産による円安の影響を受け、年々価格改定が行われ、ついには発売当初よりも約10万円もプライスアップという悲しい現実……。
でもリユースならお得なプライスで正真正銘のハイエンドモデルを手にいれることができるわけです!
50mmハイトというディープリムで平坦重視のエアロホイールですが、じつはのぼりもこなしてくれる万能仕様に仕上がっています。
イネオスグレナディアーズやチームDSMなどUCIワールドツアーチームも使用する憧れホイールをあなたも手に入れてみては!?
販売価格:税込176,000円(新品参考価格:329,634円) | |
リム幅 | ー |
リムタイプ | チューブラー |
フリータイプ | シマノ12S |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
重量 | F 960g / R 1060g (画像の状態での実測値) |
>> SHIMANO 「シマノ」 DURA-ACE WH-R9270 C50 TU シマノ12速 ホイールセット/ 大阪美原北インター店
カンパニョーロ ボーラ ウルトラ TWO【リムブレーキ】
「ボラウル」の愛称で知られ、カンパニョーロの傑作ホイールと名高い「ボーラウルトラ」。Made in italyと、ホイール自体の性能だけでなく所有欲も大いに湧き上がってくるデザインで、今も昔も色褪せない魅力のあるホイールです。このホイールはぜひイタリアンロードバイクと組み合わせたい、きっと美しく仕上がるだろうなと妄想もしちゃったり。
10年前に発売されたホイールでありながら12速対応、チューブラータイプと高い回転性能であることは間違いなし!
販売価格:税込99,000円(新品参考価格:415,800円) | |
リム幅 | 20mm(外幅) |
リムタイプ | チューブラー |
フリータイプ | シマノ12S |
ブレーキタイプ | リムブレーキ |
重量 | F 約950g / R 約1160g (タイヤ、クイックレバーを含む) |
>> CAMPAGNOLO 「カンパニョーロ」 BORA ULTRA TWO シマノ12速 ホイールセット / 伊勢崎店
憧れハイエンドカーボンホイール3選
せっかくカーボンホイールにステップアップするなら思い切ってハイエンド!と考える方もいますよね。憧れのハイエンドグレードも、リユースならミドルレンジホイールの値段で買えちゃいますよ。
ジップ 303 NSW ディスク【ディスクブレーキ】
決戦ホイールとして人気のあるジップの「303NSW」。どんなシチュエーションでもその性能を最大限に引き出せる超オールラウンダーです。
ジップといえばリム面のディンプル加工。空気の流れを抑制する特徴的なテクノロジーですが、唯一無二の仕様は特別な所有感を演出してくれますよ!
販売価格:税込220,000円(新品参考価格:467,720円 ※2021年モデル) | |
リム幅 | 21mm(内幅) |
リムタイプ | クリンチャー、チューブレス |
フリータイプ | シマノ11、12S |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
重量 | F 約1110g / R 約1230g(画像の状態の実測値) |
>> ZIPP 「ジップ」 303 NSW DISC シマノ11.12速 ホイールセット / 大宮店
マヴィック コスミック アルティメイト ディスク【ディスクブレーキ】
すでにリムブレーキモデルのコスカボを紹介しましたが、こちらはディスクブレーキ用のコスカボです。ブレーキの仕様違いなだけ? いいえ、このコスカボ、ただのコスカボではありません! コスミックカーボン ”アルティメイト” ですから!
リム、スポーク、ハブシェルまでがすべてカーボン製、45mmハイトのホイールで前後重量なんと1255gという超軽量に作られた文字通りアルティメイトな仕様!
マビックの本社ラボの生産ラインで、専門の職員の手によってハンドメイドされているのも特徴。定価は70万円近くするレベルですが、リユースなら38万円という超おトク価格に。
販売価格:税込365,000円(新品参考価格:682,000円) | |
リム幅 | ー |
リムタイプ | チューブラー |
フリータイプ | シマノ11S |
ブレーキタイプ | ディスクブレーキ |
重量 | F 約790g / R 約910g(写真の状態の実測値) |
>> MAVIC 「マビック」 COSMIC ULTIMATE DISC シマノ11速 ホイールセット / 名古屋大須店
ライトウェイト マイレンシュタイン【リムブレーキ】
最後はこちら! 今も昔も変わらないハイエンドの中のハイエンド、ライトウェイトホイールです。
究極の回転体と名高い47.5mmハイトホイールは、リム、ハブ、スポークまでカーボンで作られており、平坦、のぼり、アップダウンを羽が生えたかのように走り抜けることができます。白地の筆記体の「Lightweight」ロゴに、モデルネーム「MEILENSTEIN(マイレンシュタイン)」をさりげなく配置する上品さがまたたまらない!
そしてお値段はなんと17万8000円!! 20万円を切ってしまいました。この値段でマイレンシュタインが手に入るだなんて……。
リムブレーキモデルのロードバイクをお持ちのサイクリストは超狙い目ですよ!
販売価格:税込178,000円(新品参考価格:510,000円) | |
リム幅 | 20mm |
リムタイプ | チューブラー |
フリータイプ | シマノ・スラム11S |
ブレーキタイプ | リムブレーキ |
重量 | F 約510g / R 約680g |
>> LIGHTWEIGHT 「ライトウェイト」 MEILENSTEIN シマノ11速 ホイールセット / 福岡アイランドシティ店
アップグレードパーツの代名詞「カーボンホイール」でひとつ上の走りへ
定番ホイールから憧れハイエンドモデルまで紹介してきましたが、欲しいカーボンホイールは見つかりましたか? 手が届かないと思っていた人も、リユースなら頑張れば手に入る価格帯なので、夢を現実にしてみては。次のライドで嬉しい驚きがあるはずですよ!
デリケートなカーボン製品だからこそ、購入は信頼できる専門店がおすすめです。
国内最大級の規模を誇るリユース自転車専門店「バイチャリ」では多くのカーボンホイールをラインナップしています。今すぐチェックを!
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