じつに26年ぶりとなるタデイ・ポガチャルのダブルツール達成の興奮が冷めやらぬ中、あの「V4Rs」の系譜を継ぐスペシャルなオールラウンダーとして『V4』の国内販売が開始されました。
史上8人目という偉業を達成したポガチャルの駆るV4Rs、どうしても同じモデルがほしい、でもやっぱり価格が…! V4の登場を待ちに待っていたという人、いるのではないでしょうか。
コルナゴの「V」をたしかに継承する、勝つためのピュアレーシングロードバイク『V4』を今すぐチェックしていきましょう!
V4Rsの興奮を一般ライダーも味わえる
UAEチーム・エミレーツやUAEチームADQがレースで勝利を収めてきた最高峰レーシングロードバイク「V4Rs」。そのDNAを継承し、スピードに特化した「勝つためのロードバイク」が今回発表された『V4』です。
V4はすっきりとしたラインのモノコックフレームで、まさに現代のレーシングマシン然とした出で立ち。剛性、堅牢性、反応性に優れるとは、最新モデル発表では聞き慣れた文句ですが、コルナゴは圧倒的強さを誇るV4Rsで行なった研究開発と空気力学研究によって得たデータを活用。スピード性能に特化した最新のロードバイクに仕上がりました。
V4Rsの研究開発に大きく影響した「動的剛性」という概念
ロードバイクに乗るときには、車体には複数の異なる負荷がかかり、それは結果としてロードバイク全体に影響を及ぼします。
たとえばスプリントポジションでは、ライダーがペダルに力を加えると、ペダルへの負荷はバイクの中心線から外れますし、さらに腕でハンドルバーを引っ張ったり押したりすることにより、ロードバイクのフロント部分に多くの負荷がかかります。
一方、シッティングポジションでは、腕にかかる負担は軽く、リア三角にほとんどの重量がかかります。この荷重の偏りは急な上り坂で、さらに座ってロードバイクを漕ぐ場合にはより顕著になります。
これらの異なる、そして相反する力の負荷は「動的剛性」という概念を生み出し、V4Rsの研究開発に大きく影響しました。これまでとは異なるアプローチで、すべてのパーツの剛性を調整。結果として最速のロードバイクV4Rsが誕生したわけですが、その研究開発をベースにオールラウンドモデルとして誕生したのがV4なのです。
V3との違いは?
フレーム前部の形状はV4Rsに寄せているのがわかります。ヘッドセットはより薄くなり、フォークはV3RsやV3から改良され、とくに高速となる激しい下り坂での空気の流れが改善されました。
V4には、SR10ステムが標準装備されています(フレームセットはサードパーティ製のステムとも互換性あり)。また、オプションとしてデダ ゼロ2 DCRハンドルバー、コルナゴR41ハンドルバーが選択できます。すべてのオプションでケーブル類の内装化が可能で、高い空力性能を発揮します。
V4 の最大タイヤクリアランスは30mmで、V4Rsと同じです。
3つのラインナップで登場、105機械式モデルは50万円台
V4 の完成車は、それぞれアルテグラ(Di2)、105(Di2)、105(メカニカル)のコンポーネントを搭載した3つのラインナップで登場します。
- Shimano Ultegra Di2 + Fulcrum Racing 600 DB ホイール:税込89万1000円
- Shimano 105 Di2 + Fulcrum Racing 600 DB ホイール:税込71万5000円
- Shimano 105 + Fulcrum Racing 600 DB ホイール:税込56万1000円
また、機械式コンポーネント(1x および 2x)や、あらゆるタイプのシングルチェーンリンググループも取り付けることが可能です。
カラーバリエーション
国内入荷時期はそれぞれ11〜12月を予定しています。
- V4 disc ULTEGRA Di2:2024年11月以降
- V4 disc 105 Di2 / V4 disc 105:2024年12月以降
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