新生ドグマF、誕生!
あらゆるサイクリストを魅了するイタリアンブランド「ピナレロ」のハイエンドモデルである「ドグマF」が、このたび満を持して生まれ変わりました。
ちなみにピナレロのロードバイクはFシリーズとXシリーズに分けられています。どちらも速く走るという目的でみれば共通なのですが、Fシリーズはあくまでレースで戦うことを前提として作られた競技向けモデルです。
一方で、Xシリーズはタイムを競うというよりロングライドをイメージしたもの、つまりより遠く、より速くを実現するためのエンデュランスロードバイクという位置付けになっています。
今回刷新されたのは、より競技指向であるFシリーズの頂点に君臨する「ドグマF」。
美しいピナレロらしさ、レーシングマシンであるドグマFらしさはしっかり継承しつつ、細部にかなりの改良を加えて、さらに高みへと進化したロードバイクに仕上がっています。ここではおもな変更ポイントに絞ってお届けしていきます。
超高性能なカーボン素材に進化!
まず特筆すべき点は、フレームに使用されるカーボンがトレカ製の「M40X」という極めてハイクオリティな素材に変更されています。
これがどういうことかというと、通常ロードバイクに使用されるカーボンは剛性と強度が重視されるのですが、この2つは相反する指標で、剛性を高めれば強度が下がり、強度を上げれば剛性が犠牲になる、というのが一般的です。
つまりこの2つをどう最高のバランスにもっていくか、が問われるものですが、そこはさすがのピナレロ、剛性と強度どちらも高めることを実現しました。それがこの「M40X」なるカーボンなのです。
独自のコダワリで空力を向上!
そしてフレーム素材の開発と並んで、いかに空力を向上させるかも多くのロードバイクメーカーの至上命題になっていますが、ことピナレロでは前面投影面積に着目し、今回のドグマFでこれをとことん減らせるよう突き詰めています。
前面投影面積とは、真正面から車体を見たときの水平断面の面積のことです。つまりこれがいわゆる「風があたる」部分です。ここでいかに抵抗を減らし、空気をスムーズに流すか。新生ドグマFはそこをさらにブラッシュアップしました。
結果、ヘッドチューブやシートポスト、BBまわりなど、じつに8箇所ものフレーム形状やディテールにこだわって、より薄く、より空気が流れるフォルムに変更されています。一つ一つに注目すれば、どれもさりげない違いに見えますが、これが合わせ技となることで、トータルで大きな空力向上につながっているのです。
洗練されたニューカラーに注目!
新生ドグマFは全部で6色展開です。なかでも注目すべきはブルー基調の2色。
ラクスター・ブルーは希望を感じさせる明るいブルーでありながら、しっとり深みのあるトーンで高級感も併せ持っています。
もう1色はラクスター・ヴェニス。ほかのロードバイクではなかなかお目にかかれない淡い色合いで、他者との差別化を図る意味でも所有欲をかきたてます。どちらも特別なカラーリングで、目ざといローディたちの羨望の眼差しを集めることでしょう。
ピナレロ渾身のレーシングマシンは見逃せない!
従来からのピナレロファン、ドグマファンの「かくあるべき」に沿えるよう、ぱっと見の外観の変更はあえて最小限に抑えられています。それでいて、よくよく見れば細かな修正ポイントが集積されていて、ひとたびべダルを踏み込めば、走りのレベルがワンランク上がったことを実感できるでしょう。
ピナレロの新生ドグマFは、フレームセットで115万5000円(税込)というプライス。ぜひピナレロ、ドグマFの真髄を感じてみてください。
そして国内最大級のリユース自転車買取販売店「バイチャリ」では、歴代ピナレロのロードバイクを多数取り扱っています。合わせてチェックを!