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ROAD BIKE

ロードバイク、こんな乗り方はダサい!やらかしがち5選

誰も教えてくれないロードバイクのダサい乗り方4選【初心者必見】

すっかり涼しくなってきて、サイクリングのモチベーションもグッと高まりますね。ベストシーズンを前に、いよいよロードバイクにチャレンジ!なんて人もいるのでは。

初心者の人はもちろん、しばらく乗り続けているサイクリストのみなさんも、気付かぬうちに「ダサい乗り方」になっちゃってる可能性があるんです。

というわけで、ついついやらかしがちな「ロードバイクのダサい乗り方」とその対策を、現役の実業団選手であるばっしーにレクチャーしてもらいました。

ダサい乗り方って、なに?

buychari JOURNALのYouTubeチャンネルでおなじみ、自転車技士のおかだくんと実業団選手のばっしー

ロードバイクとかクロスバイクって、乗り方をしっかり習う機会がないんだよね。お手本がいないの。だから、知らずしらずのうちにダサい乗り方になっちゃってるってあり得る話だと思うんだけど、どう?

ロードバイクやクロスバイクって、多くの人が趣味として乗ってますからね、はっきりいってダサいとかないですよ。好きに乗ればいいんです

そりゃあそうよ、そうなんだけど、せっかく乗るなら「カッコいい乗り方」って知っておきたいじゃん? 少なくとも「なんか変じゃない?」みたいに思われるのはみんなイヤなんだよ

たしかにそれはありますね! いわゆる「カッコいい乗り方」って、安全で効率よくて、理にかなった乗り方とも言い変えられますからね

なるほど。ダサくない乗り方=安全で・効率的で・しかもこなれた感じも出る、と良いことづくめってことね! 自分の乗り方を見つめ直すって意味でも知っておきたいって人、きっと多いはずだよ

そうですね。じゃあ僕がいわゆる「ダサい乗り方」をやってみるので、なぜそれがダメなのかを一緒にチェックしてきましょう!

ロードバイクのダサい乗り方5選

ダサいポイント①腕ピン

まず最初はコレ。腕がピーンとなっちゃってるの、わかりますか?

一見ふつうに見えるけど、たしかに肘がまっすぐに伸びてるね。肩にもめちゃくちゃ力が入っているのがわかる!

そうなんです。腕がピーンと一直線になっていると、肩まわりにも力が入って体がこわばってしまうんです。うまく体が使えないから、急なハンドル操作が必要な場面に対応できないんですよね

それは危ないね! 変な力が入っているから、コーナリングもスムーズにできなさそう

ダサくない乗り方。肘をすこし曲げて上半身に無駄な力が入っていない

そうなんです。なので上半身は力を入れすぎず、とくに腕はリラックスさせるのがキモです。最適なポジションには個人差がありますし、超一流選手はまた違った考え方だったりするんですが、初心者やホビーライダーのみなさんは、まず上半身がリラックスするように、意識して肘を少し曲げてみるといいですよ

あとは気持ちの面でも余裕をもつって大事だよね。余裕がないときって、自然とカラダもガチガチになったりするもんね。そういうときって周りも見えてないことが多いかも…

そうそう、たとえばヒルクライムの終盤とかはカラダがこわばりがちですから。あの状態にはならないほうがいいですね。つねに余裕をもって自転車に乗れるといいですよね!

ダサいポイント②ビンディングをはめるのに下を向く

この後ろ姿、どこがダサい?

2つめはビンディングペダルを足にはめるときのダサいポイントです。ペダルがうまくはまらなくて焦っちゃうパターンですね。画像のように、ずっと下を向いてしまうのはダサい!

ずっと下を向いてるから、フラフラ走行になっちゃうやつね。前を見てないからシンプルに危ないよね。これが車道ならクルマも走ってるわけだから超キケン!

勘違いしてもらいたくないのは、ペダルがはまらないことがダサいわけじゃないってこと。クリートがはまらなくてもペダルは回せますから、落ち着いてしっかり前を見て走ってほしいですね。走行しながらそのうちはめられたらそれで十分カッコいいってことです

慌てずに前を見ろってことね。けっこうロードバイク歴の長い僕でも、なぜか全然クリートがはまらないことってあるんだよな〜。そういうときってどういう対応をすればいいの?

ビンディングペダルならシマノを使っている人が多いと思うんですが、シマノのペダルはかならずつま先側が上を向くようになっています。つまり、はめるときにペダルの向きを気にする必要はないんです。クリートの先がペダルに当たったら、あとはひっかけて前に送り出すようにすればスムーズにはまります

はめやすいクランクの位置ってあるの?

12時〜2時のあたりでクリートをひっかけるように意識して、3時〜6時のあたりで足を押し込む動作をすればすんなりはまるはずですよ

踏みこもうとするあまり、力んでかかとを下げすぎちゃって、せっかくクリートがはまりかけたのにズルっとすべっちゃうこともあるよね。かかとはあげておくようにするといいね

>> ビンディングペダルのつけ外しのコツはこちらでも解説!

ダサいポイント③クルマの脇をすりぬけ

それでは、ここでおかださんにクルマになってもらいまして……ダサいポイントの3つめがコレ。「クルマの脇をすりぬける」です!

ロードバイクって公道を走るスポーツだから、やっぱりルールはしっかり守っていきたいよね。クルマのすり抜けって、具体的にどういうこと?

クルマの停車時を想定しているんですが、前にクルマが止まっている左側を無理にすりぬけて前に出る行為ですね

ああ〜……! クルマ側からするとめちゃくちゃ邪魔なやつだ(笑)

停車しているクルマの脇をすり抜けてまで前に出たところで、あとで絶対そのクルマに抜かれるんだから(笑)、わざわざ前に出ないでちょっとガマンしようよ、ってことですね

紳士だよね、そのマインドがジェントルマンだよね

サイクリストってルールやマナーを気にしてちゃんと守る人も多いですからね。こういうところでマナー違反していると悪目立ちしちゃいますよ

熟練の人ほどこういうのはちゃんとしているよね。でも信号無視や歩道走行など基本的なことは守っていても、すり抜けはついついやっちゃってた…って人も多いんじゃないかな

クルマの脇をすりぬけると、急にドアが開いたりすることだってあるし、死角からバイクが突然出てくる危険もあります。事故にでもなったらせっかくの楽しいライドが台無しになりますからね。みなさんは優良サイクリストばかりだと思いますが、くれぐれも紳士的に、安全運転のマインドで乗りましょう!

ダサいポイント④パンクはそもそも人任せ

4つめのダサいポイントは「パンクやチェーン落ちなどを人に頼む前提でライドに出る」ことですね

なるほど、人任せにしちゃうやつね! もちろん、初めてライドに行くとか、やったことがなくて不安な人は、最初のうちはうまい人に頼むのもアリ。……なんだけど、いつまでたっても自分でやろうとする努力が見えないのはいかがなものかと思うね!

何年もロードバイクに乗っているのに、カンタンな修理すらずーっと人任せっていうのはダサいかも。自分のことは自分でやる!がローディの基本です

1人で走ってるときにトラブルにあうと困っちゃうし、パンク対応ぐらいはできるようになっておくのが自立したローディというものです

何も持たないでライドに出る人とかいますからね

おっ、そう言うばっしーはどうなのよ。ちゃんと持ってきてる?

持ってますよ! タイヤレバー、携帯工具、チューブ、あとはタイヤブート。これらを専用のサドルポーチに入れてます

おお、タイヤブートまで持ってるのはえらいね。これがあると、タイヤがサイドカットしたり、クギとか踏んでタイヤに大きめの穴があいてしまったりしたときに使えるからより安心だね

あとは、コレ!

電動の空気入れです。手動でシュコシュコ空気を入れるのにくらべてはるかに楽チンだからオススメ

コレいいよね、最近使ってる人どんどん増えてきてるよね! こういう空気入れに、タイヤレバー、替えのチューブ、タイヤブート、携帯工具があれば、出先でもちょっとしたトラブルには対処できるね

チェーンが落ちたらどうする?

左はチェーンリングの内側にチェーンが落ちている状態。右は外側に落ちている

パンクと並んでありがちなトラブルがチェーン落ち。出先でも慌てずサッと対応できるよう、チェーン落ちの対処方法を伝授しましょう! よくあるフロントのチェーンが落ちてしまったときは、そのまま走ってはダメ! まずやるべきことはすぐに止まって、「リアディレーラーのプーリーゲージをグイッと緩める」こと。

そうするとチェーンがだるんだるんになるから、フロントのチェーンリングにかけてあげればOK。かかりやすいのはインナーかな

そのまま後輪をあげて手でペダルを進行方向にまわしてあげればすんなりはまります! 慣れたらなんてことない、楽チンな作業ですよ

▼ 動画で手順をチェック!(音が出ます)

ダサいポイント⑤ブカブカジャージ

最後、5つ目のダサいポイントは「サイズ感のあっていないサイクルジャージを着る」ですね!

なるほどね。ピチピチウェアじゃないとダメってわけじゃなくて、乗り方や用途にあった着方をしていないのがダサいってことかな?

そうですね、ゆるめなスタイルがいいならカジュアルタイプのジャージやシャツもありますからね。でもより速く走りたいなら、やっぱりピッタリしたジャージが一番です。あのピタピタには相応の理由がありますから!

そんなばっしーには、試しに体重100キロおかだのお気に入りジャージを着てもらいましょう。ピチピチ系のジャージなんだけど、ばっしーにとっては明らかにビッグサイズだよね(笑)

柄も相まってアロハシャツみたくなっちゃってますよ(笑)

ブカブカすぎてもはやジャージに見えないね、普通のシャツみたい。でも本来はこれもピッタリ着るタイプのジャージだからね!

袖も腰まわりもダルンダルンですけど

サイクルジャージの機能としてはまったく役立たない感じがするね

ばっしー「腕まわりがもたつくし、布が体にずっとまとわりついている感じ。空気が入ってバタバタするし、汗も排出されずにじとっとしてるから気持ち悪い!」

しっかり走り込みたいなら、やっぱり基本はピチピチのサイクルジャージですね。サイクルジャージは体にピタッと密着することで、汗をすばやく吸収・発散してくれるんです。だからシンプルにめちゃくちゃ快適です

それからもちろん空気抵抗もね。体にフィットするから空気の流れがスムーズになって速度もあがる

密着してるから体の動きが妨げられないので、ペダリングもスムーズになりますね。さっきのブカブカのジャージを着て走ったら、その違いがよくわかりました

せっかくサイクルジャージを着るならその性能を引き出せるような着こなしをしてほしいってことですね!

ピタピタが恥ずかしいのは初心者あるあるですし、大きな最初の壁だというのもわかります。でもこの快適さを味わったらそんなのどうでもよくなりますよ(笑)

とはいえね、やっぱりそれでも恥ずかしいって人もいるのよ!

そんな人はアウターでカバーするといいですよ。ジレとか薄手のジャケットとかね。それだけで恥ずかしさはだいぶ中和されるはずです。

ジレを着用

今のサイクルジャージはおしゃれなものが多いですから、自分にあったスタイルを探してみるのも楽しいですよ

理にかなった乗り方でクールなサイクリストに!

ロードバイクの「ダサくない」乗り方は、カッコよさだけでなく安全性や効率のよさにつながっていることがわかりました。

ハンドリングしやすいリラックスした上半身に、焦らずビンディングをはめる冷静さ、クルマの後ろで停車する余裕、カンタンな修理にチャレンジしてみる気概、そして機能を引き出せるよう着こなすサイクルジャージ。

これらのダサくない乗り方はどれも今すぐできることばかり。ぜひ次のライドから実践して、こなれたサイクリストを目指しましょう!


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