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ROAD BIKE

レース勢じゃないのにパワーメーターが手放せなくなってしまったワケ【マージーン PES-P505】

こんにちは、ロングライド大好きなのののむらです! ロードバイクガチ勢のアイテムの代表格といえばやっぱり「パワーメーター」ですよね。

友人たちのロードバイクをチェックしてみると、レースに参戦しているシリアス志向の人たちはほとんどがパワーメーターを導入しています。ただ私自身は、レースには出ないし、パワーメーターって高価だし……と、ずっと心拍でデータ管理をしていました。

ですが数年前にズイフトを始めたことで、パワー表示が当たり前になってしまった……! バーチャル画面内だけでなくリアルなライドでのパワーを計測できたらいいなと次第に思うように。

パワーメーター導入欲がフツフツと湧いてきたタイミングで、ちょうど販売が始まったマージーンの『PES-P505』。当時、税別3万9600円という価格がおおいに話題になったパワーメーターです。

※2025年11月現在は現行モデル「PES-P515」が販売中です。

導入してみると、レース志向じゃない私の日常ライドでも大活躍!「ガチ勢じゃなくても使えるパワーメーター活用法」をお伝えしますね。

パワーメーターって何がわかるの?

そもそもパワーメーターで何が分かるのか。心拍計にはできないことをあげてみます。

パワーメーターはその名のとおり「出力(W)」を計測することができるので、

  • 出力(W):踏んだ瞬間の力
  • 左右バランス(L/R):左足・右足の出力割合

が数値でわかります。ここから派生して、

  • ペダリング効率(力の無駄遣いの程度)
  • 瞬間的な加速や上りでの出力変化
  • 平均パワー、最大パワー、FTPなどの指標

といった計測値を出してくれます。さらに各数値をもとに、サイクリスト自身がリアルタイムでペース配分や強度調整をしたりすることができるのです。

これらのメリットは後ほど詳しく紹介しますが、レース勢ではない私でも、こういった数値の「見える化」はかなり役に立つものでした。数値を確認しながらのペース配分なんかは、ロングライダーには必須では?とまで思うようになりましたね。

私がMagene(マージーン)を選んだ理由

パワーメーターの活用法を語る前に、私がチョイスしたマージーンを推させてください。購入に至った理由は大きく以下の3つ。

  1. 価格が手ごろ
    正直、一番の理由です。一般的にパワーメーターは軽く10万円オーバーと、ライトユーザーには導入のハードルが高すぎる! でも『PES-P505』は、当時の価格で本体が約4万という驚きプライス。導入コストをあまりかけずに始められるのが嬉しい点でした。
  2. 両足計測ができる
    1.で価格をあげましたが、安く済ませるなら片足だけ計測するモデルを選ぶ手もあります。ただ、私が求めていたのは「左右バランス」の計測。昔、スノーボードで左ひざを大けがしたことがあって、自分の左右バランスの悪さが気になっていました。だから左右バランスの可視化は必須項目! どうせパワーメーターを導入するなら両足計測は絶対でした。『PES-P505』は両足計測なのでここもクリア!
  3. 既存のシマノチェーンリングが使える
    パワーメーターにもいくつか種類がありますが、『PES-P505』はスパイダー型とよばれるもの。スパイダーアーム(右クランクとチェーンリングをつなぐパーツ)というパーツがパワーメーター本体になり、実際にトルクがかかる箇所で計測できるタイプです。

マージーンの純正チェーンリングも別売りで用意されてはいますが、既存のシマノチェーンリングが使えるのは大きなメリットでした! こういった部分的にパーツを交換する商品って、なにかと専用品が必要だったり、そもそも取り付けが難しかったりするものですが、『PES-P505』はPCD(取付規格)がシマノと同じ。ややこしい互換性を気にせず導入できました!

実際に『PES-P505』を使ってみた! 

というわけで、マージーン『PES-P505』を愛車にセットし、パワーが数値化される環境が整いました! 自分の能力が数字で把握できるなんてマンガみたいでかっこいいぜ……!

パワーメーターの数値をどこで確認するかというと、おなじみサイクルコンピュータ(サイコン)です。

私はブライトンのS500とペアリングしています。連携方法はペアリング画面でパワーメーターのBluetooth信号を拾うだけ。タップするだけなので数秒!。とってもカンタンです。ブライトンだけでなく、ANT+対応のサイコンであればほとんど問題なくペアリングが可能です。

パワーが可視化されるだけでおもしろい

「軽く回してみるとどう変化するのかな」「もう少し踏んでみたらどのくらい数値が変わるかな?」といった具合に、自分の出力が数値化されるだけでもうなんかオモシロイ。ふだんは漠然としか意識できなかったペダリングのムラがちゃんとわかるし、たった数ワットの差でも数値で確認すると体感ってけっこう変わるんです。

すでにズイフトをやっている人ならズイフト時のパワー数値を目安にできるから、すぐに数字感をつかめると思います。

感覚だけに頼らず、数字を目安に調整できるのはガチサイクリストだけでなく、ライトユーザーにとっても大きなメリット!

ロングライダー的には「ペース配分」が神!

ロングライド大好きな私。「パワー計測=レース」と思っていましたが、じつはロングライドでもパワーメーターで得られる恩恵がたくさんありました!

たとえばこれは400kmをちょうどいい70W前後のパワーで走ったログです。

私のFTP値は185Wほど。「FTP=1時間維持できるパワー」なので、最初から185Wの出力で走ってしまうと1時間しか脚が持たないことになります。

過去の走行データを見返してみると、どうやら私がバテずに長距離を走り切れているのは約70W前後のよう。個人差のある数値ですが、私の場合は400kmを走りきるためには「70W前後」がベストだとして、実走でもその数値を意識して、パワーのムラがないように走るわけです。そうすると、序盤で脚を使い切ってしまうことはありません。

パワーメーターは、ロングライドにおいて「後半まで脚を持たせるための指標」として一役買ってくれるんですね。

これは30kmを全力で走ったときのログ。平均、最大ともパワー値は高い

さらにいえば、これを継続することで「ここで踏みすぎると後半バテるな」とか「このくらいの出力ならラクに回せる」といった感覚も身についてきます。このあたりはパワーメーターを導入したから分かったことで、パワーメーターの大きなメリットといえるでしょう。

両足計測だからできる「左右差」が便利すぎる

3万円台で手に入るというのに、両足計測ができる『PES-P505』。ちなみに片足モデルを二つ導入するよりデータ精度も高くなります。

この左右バランスの数値化がめちゃくちゃ良かった! ケガから復帰した時期のライドでは、つい片方の脚をかばって走ってしまうことがあるのですが、サイコンにリアルタイムで表示される左右バランスを見れば「あ、やっぱり右脚に頼りすぎているな」というのが一目瞭然。感覚だけだと見落としがちな微妙な偏りも、パワー値でしっかりわかるんですよね。数字を目安に無理なく回せるので安心感もありました。

左右バランスを意識してペダリングを安定させれば、同じ速度でも疲れにくくなります。後からログを見返して、左右のバランスが50:50に近いと嬉しくなる!

左右の偏りって平地ではそこまで気にならないんですが、坂道ではより顕著に出てくるもの。左右バランスを意識して上ると、ヒルクライムのタイムだって伸ばせますよ。

ペダリング効率に直結する左右バランスは、初心者やライトユーザーのみなさんにもおすすめです!

気になるデメリットと工夫ポイント

ここまでメリットをいろいろ挙げてきましたが、いくら『PES-P505』が安いといったって万単位のお買い物です。決して安い買い物ではないからこそ、実際に使ってみたからこそ感じたデメリットや、導入前に知っておくと後悔しないポイントも正直にお伝えしていきます。

1.トラブルを想定しておこう

通常のクランクとは違い、パワーメーターはあくまで電子機器。不具合があったときに、その場ですぐ解消できないケースもあります。パワーメーターがメーカー送りになると自転車に乗れなくなってしまうため、元々使っていたクランクは手放さないことをおすすめします!

また、このタイプのクランクでとくに多いのが「左クランクキャップの緩み」。左クランクキャップがだんだん緩んでしまい、ペダリングの際にミシミシパキパキ鳴ってしまうんです。

これはワンボルトという構造ゆえに起きてしまう現象なのですが、メーカー側から対策品が途中で出たことで解消しました。緩み止めをねじ山に塗布し、マニュアル通り(これ大事!)に組み付けることで、現在は緩みによる異音が発生しなくなりました。

2. シビアな調整はショップに相談が必要

『PES-P505』をセットしたあとは、スムーズな変速のために微調整が必要です。とくにシマノのコンポを使っている場合、パワーメーターの取り付けで微妙にチェーンラインが変わることがよくあります。パワーメーター固有の問題というよりクランク交換によるものですが、チェーンラインを意識したシビアな調整になるため、自分で対応が難しい場合は無理せず専門スタッフにお願いするのが安心です。

ちなみに私は、仕事でエライリーなど他のパワーメーター付きクランクの装着をいくつか対応したことがありますが、マージーンは今のところ調整で苦戦した記憶がほぼありません。開発サイドがおそらくシマノのチェーンラインを考えて作ってくれてる感があるなと思います!

坂がしんどくても「前より10W上がってる…!」メンタルに効くパワーメーター

パワーメーターを実際に導入した私から言えることは、

  • 高価じゃなくても十分使える!
  • 両足計測で左右バランスを見られるのがとっても便利!
  • レースでないホビーサイクリングでもライドの質が向上する!
  • 既存のシマノチェーンリング(PCD110)が使えるので導入しやすい!

ということです。

正直、ガチ勢じゃなきゃ使いこなせないんじゃないかと思っていましたが、意外と自分のライド改善や安心感のために役立つことが多く、今ではパワーメーターが手放せなくなっています!

それに、パワーメーターって意外とメンタル面にも効くんです。 坂がしんどくても「前より10W上がってる」と思えば頑張れるし、疲れてる日は「今日は抑えめにいこう」と数字がブレーキになってくれる。 数字が、まるで頼れる相棒みたいに寄り添ってくれるんですよね。

初心者やライトユーザーでも、ペダリングの感覚が数値で確認できて、ライドがより楽しくなること間違いなし! おすすめです!

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