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ロードバイクのメンテナンススタンドの選び方! メンテナンスにスタンドが必要な理由とは?

自転車のメンテナンスや保管に欠かせないメンテナンススタンド。1000円以下のお手軽なハブスタンドから、プロメカニックも使う本格ワークスタンドまで、特徴と選び方をしっかり解説します。

「床に置いたままでもメンテナンスできるのでは?」「ディスクブレーキモデルだけど使えないスタンドがある?」「まず最初に買うべきおすすめスタンドは?」など気になる疑問も一挙解決! ロードバイクはもちろん、クロスバイクやミニベロユーザーも必読です。

ロードバイクにメンテナンススタンドが必要な理由

メンテナンス時は後輪を浮かせてチェーンを動かせる状態にしておきたい

シティサイクルと違って、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車は定期的なメンテナンスが必要です。しかし、自転車を床や地面に置いたままの作業は安定性を欠くだけでなく、フレームやパーツを傷つけてしまう可能性があります。さらに変速やチェーンまわりのメンテナンスには「後輪を回す」作業も必要になってきます。

そんなロードバイクのメンテナンスに不可欠なのが、「メンテナンススタンド」です。車体が安定するスタンドでの作業は、効率が段違い。具体的には、以下のような場面で役立ちます。

  • クリーニング:車体が安定した状態で清掃できるため、全体を効率よくきれいにすることができます。ホイールとフレームの隙間などの細かい部分も作業がしやすくなります
  • チェーン清掃や注油:車体を支える必要がなく両手が使えるため、注油や汚れのふき取りがスムーズに行えます
  • ギアやブレーキの調整:後輪が床に接地していないためペダルを回すことができます。チェーンを動かしての作業が可能に

簡易的なメンテナンスのためにロードバイクを逆さまにして置く方法もありますが、これは緊急時やスタンドが利用できない状況での一時的な対応と考えましょう。スタンドを使用したほうが車体がしっかりと安定します。

ここからはメンテナンススタンドの選び方と実際の商品を紹介していきます。ロードバイクの室内保管を兼ねることも多いため、保管の観点もふまえて解説していきます。

メンテナンススタンドの選び方

まずはメンテナンススタンドを選ぶときのポイントを確認しておきましょう。保管目的だけであれば、後輪が動かないタイプのディスプレイスタンドの選択肢も広がりますが、今回はメンテナンスすることを前提に、後輪を浮かせるタイプのスタンドに絞って紹介します。

以下のポイントを基準に、自分の用途や環境にあったものを選ぶことが大事です。

  1. 安定性
    ロードバイクは軽量である一方、メンテナンス中に動くと倒れやすいもの。安定性が高いスタンドは、安全性と作業効率を向上させます。
  2. 自分のロードバイクに対応しているか
    エアロフレームなど特殊な形状のフレームの場合は、スタンド側が対応しているか確認が必要です。ブレーキタイプ(リムブレーキかディスクブレーキか)で別展開になっている商品もあるので注意しましょう。
  3. 価格帯
    初心者向けの手頃な価格帯のものから、プロ仕様の高価格帯モデルまで幅広く選べます。自分の使用頻度や目的に合ったものを選びましょう。
  4. 収納性
    保管を兼ねる場合はスタンド自体の収納を考える必要はほぼありませんが、保管時は別のスタンドを使用する場合は、メンテナンススタンドの収納性も考慮するといいでしょう。折りたたみができるタイプなど、簡単に収納できて、保管スペースを節約できるものがおすすめ。自宅のスペースが限られている場合は特に便利です。

メンテナンススタンドの種類と特徴

メンテナンススタンドには大きく分けて3つの種類があり、それぞれの特徴やメリットが異なります。ひとつずつチェックしていきましょう。

①ハブスタンド(リアエンド固定タイプ)

ハブスタンドは、後輪のハブ部分を挟んで車体を安定させる軽量でコンパクトなスタンドです。場所をとらず室内保管にも向いているうえ、後輪を浮かせて固定するため、チェーン清掃や注油にギア調整まで簡易メンテナンスはひととおりできてしまうのもメリット。設置が手軽で価格も安価なものが多いので、初心者にもおすすめです。

1点注意したいのが、自転車のリアエンドの形状です。クイックリリース(おもにリムブレーキ)かスルーアクスル(おもにディスクブレーキ)かによって、適合する商品が変わります。中には両方に適合するタイプのものもありますが、購入前にしっかりチェックしておきましょう。

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ハブスタンド / バイチャリ京都八幡店

②フック式スタンド(ひっかけるタイプ)

フレームのリア三角(シートステーとチェーンステー)をひっかけて支えるタイプ 画像出典:MINOURA(DS-520)
サドルをひっかけて固定するタイプも

保管の面で一番ラクなのがこのタイプ。フレームの後方(シートステーとチェーンステーの2箇所)やサドルなど、車体の一部分をひっかけるだけなので、帰宅後もロードバイクをラクにセットできます。メンテナンスの面でも、後輪が浮くのでカンタンな作業は可能ですが、スタンドメーカー側が推奨していない場合も。フレーム形状によっては後輪を回す際に、スタンドのフック部分と干渉してしまうことがあるほか、サドルをひっかけるタイプはやや安定性に欠けることに注意しましょう。

③ワークスタンド

ワークスタンドと呼ばれるタイプは、まさにメンテナンスのためのスタンドです。フレームやシートポストなどをクランプでしっかり固定できます。これまで紹介したスタンドとは異なり、車体全体を支えるため、前後ホイールを回しての作業やホイールの脱着も含めて、安定したメンテナンスが可能になります。逆にサイズ、重量ともに大きく、保管目的のスタンドではないため、保管用スタンドは別途用意することをおすすめします。

ワークスタンドには、フレームやシートポストを支えるタイプと、ホイールを外して固定するタイプがあります。

フレームやシートポストを固定して支えるタイプ 画像出典:MINOURA(W-3100)

ワークスタンドは、スタンド自体に高さがあり、立ったまま作業ができるのも大きなメリット。安定性がとても高く、長時間の作業にも適しているため、プロメカニックの作業現場でも多用されています。庭や駐車場で、水を使った本格的な洗車をするような人にもおすすめ。

高さ調整機能や360度回転クランプなど、便利な機能が備わっているものが多いですが、価格は高めです。

ロードバイクに乗るなら最低限やるべきセルフメンテナンス4つ

ロードバイクやクロスバイクなどスポーツタイプの自転車は、快適かつ安全に楽しむために日々のセルフメンテナンスが欠かせません。最後に「自分でやるべき簡易メンテナンス」を4つご紹介します!

  1. タイヤの空気圧チェック
    • ライドに出かける前には毎回空気を入れるクセを。適切な空気圧を保つことで、快適な走行とパンク防止につながります
  2. チェーンの清掃と注油
    • チェーンが汚れているとペダルが重くなったり、製品寿命が縮んだりします。汚れを拭き取り、専用のチェーンオイルを添付しましょう(※とくにこのチェーンまわりのメンテナンス時はスタンドが活躍しますよ!)
  3. ブレーキの点検
    • ライド前にブレーキの効きをチェック。悪いと感じたらブレーキパッドの摩耗やワイヤーの緩みをチェック。異常があれば調整や交換を(初心者のうちはショップに相談するのが安全です)
  4. 拭き上げクリーニング
    • ライドの後はフレームやホイールの汚れを軽く拭き取りましょう。ウェスや自転車用クリーナーが効果的ですが、隠れたおすすめが軍手。自転車全体をなでるように拭き上げ、細かいところにも指を入れられるので便利なんです。こまめなクリーニングは見た目だけでなく、パーツの劣化防止にも役立ちます。

>> buychari JOURNALのYouTubeチャンネルではメンテナンスに関する動画もたくさん! あわせてチェックしてみて

>> やってはいけないメンテナンスって?

まずはハブスタンドを買ってみるのがおすすめ!

自分にあったメンテナンススタンドが見つかりましたか? とりあえず何か買って試してみたい人は、まずはハブスタンドを買ってみるのがおすすめ。中古なら1000円以下で手に入りますし、ハブスタンドで保管や簡易メンテナンスを試してみて、自分のスタイルにあわせて変更してみるとよいでしょう。

ハブスタンドは折りたたんで収納しておくこともできるため、使わなくなった際もスペアとして保管するのに最適です。

メンテナンススタンドは、ロードバイクの整備を効率的かつ安全に行うために欠かせないアイテムです。用途や使用環境に応じて、最適なスタンドを選びましょう。愛車のケアがより楽しくなりますよ!

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